この記事は、こんな方におすすめです☆
・楽天証券で米国株を買ってみたい方
・日本株と米国株の買い方の違いを知りたい方
・米国株の買い注文がうまくいかず困っている方
この記事は、たまママが書いています☆
・楽天証券ヘビーユーザー
・米国株投資歴は約4年
・米国株デビュー当時、色々な罠にはまり四苦八苦した経験あり
皆さんは、米国株や米国ETFへの投資はされていますか?
米国市場は、世界最大の株式市場です。
長年右肩上がりの成長を続け、株主還元にも積極的、また1株単位で購入できるなど、
米国株には日本株に無い色々な魅力がありますね。
その一方で、株価が米ドルベースであったり、取引時間が夜間だったりと、
日本株の取引とは取り扱いが異なるために、
興味はあってもなかなか米国株投資に踏み出せない方も多いです。
この記事では、私が米国株デビューした当時の失敗事例を交えながら、
楽天証券での米国株の買い方を、初心者さん向けにわかりやすくレクチャーいたします☆
【STEP1】証券口座にお金を用意しよう!
まずはじめに、証券口座に米国株の購入資金(日本円でOK)を準備しましょう。
楽天証券口座への入金は、
らくらく入金、リアルタイム入金、振込入金の3つの方法があります。
このうち振込入金は、即時反映されず手数料もかかるためあまりおススメしません。
楽天証券公式ホームページより引用
日本株や投資信託への投資では、楽天銀行との「マネーブリッジ」による
自動入出金(スイープ)を利用している方も多いと思います。
スイープを使えば、銀行口座残高から直接日本株を買えるので便利ですよね。
もちろん私も、日本株取引ではスイープを使っています。
自動入出金(スイープ)とは?
自動入金(スイープ):
楽天証券での買い注文時に、楽天銀行の預金残高から不足資金を「自動入金(スイープ)」することが可能となります。自動出金(スイープ):
楽天証券公式ホームページより引用
証券口座にある資金を、毎営業日夜間に楽天銀行へ「自動出金(スイープ)」されるので、資金をご自身で移す手間なく、優遇金利が適用されるようになります。
しかし…、大変残念なお知らせですが、
米国株取引では自動入金(スイープ)が使えません!!
私はこれを知らなかったので、初めて米国株を買った時に
「え…ナニコレどうやって買うの?もうやだ米国株無理わかんない」
と、とても困惑しました。
米国株取引では、楽天銀行とマネーブリッジ設定済みの方も含め、
楽天証券口座へ手動でお金(日本円)を入れる必要があります!
【2021年3月18日追記】
2021年4月4日から、米国株取引にも自動入金(スイープ)が適用されます。
楽天銀行からの「らくらく入金」(おススメ)
楽天銀行口座と楽天証券口座で「マネーブリッジ」を設定してある場合、
「らくらく入金」という方法でとても簡単に入金することができます。
とてもシンプルかつスピーディーに入金できるので、一番おススメの方法です。
「らくらく入金」をご利用いただくと、ご入金の際に楽天銀行ウェブサイトにアクセスすることなく(銀行のログインID、パスワードの入力は不要)、従来のリアルタイム入金サービスよりも簡単スピーディーに資金移動を行なうことが可能です。
ほぼ24時間、リアルタイムに振込み手数料無料でご入金が可能です。
楽天証券ホームページより引用
ネットバンクからの「リアルタイム入金」
マネーブリッジ未設定の楽天銀行口座や、他の金融機関から入金する場合は、
「リアルタイム入金」という方法を使いましょう。
「リアルタイム入金」では、楽天証券から各金融機関のページへジャンプして作業するため、
「らくらく入金」と比べるとやや面倒で手間がかかります。
リアルタイム入金とは、振込時の手数料が無料で、
振込後、リアルタイムに楽天証券の預かりに資金が反映される大変便利な入金方法です。※リアルタイム入金には、提携金融機関でのネットバンキングの契約が必要です。
楽天証券公式ホームページより引用
入金不可な時間帯に注意!
「らくらく入金」と「リアルタイム入金」は、24時間自由に使えるわけではありません。
定期メンテナンス等による入金不可の時間帯が、けっこう多いんです…。
これを知っておかないと、すぐに買いたい株があっても、
「えっ今入金できないの!?買えないじゃん…もうやだ米国株嫌い」
と、過去の私のように歯がゆい思いをすることになります。
楽天証券公式ホームページより引用
米国株の市場取引時間は、日本時間の23:30~翌6:00です。
(※サマータイム中は22:30~翌5:00に変わります)
このため、以下の2つの時間帯には特に注意が必要です。
23:50~翌0:05の時間帯は、「らくらく入金」不可
3:00~6:00の時間帯は、「らくらく入金」および「リアルタイム入金」不可
また「リアルタイム入金」の場合は、
各金融機関のメンテナンス時間もこちらで確認しておきましょう。
【STEP2】日本円?米ドル?買い方を考えよう!
米国株や米国株ETFは、米ドル通貨で売買されます。
このため米国株を買うには、米ドルを手に入れなければなりません。
証券口座に入金した日本円は、いつ、誰が、米ドルに両替するのでしょうか?
そのまま日本円で買う「円貨決済」(おススメ)
大丈夫です、ご安心ください。
楽天証券では、事前に米ドルに両替しなくても、
日本円のまま米国株の買い注文を出すことができます。
楽天証券が米国株買付と同時に両替してくれる、「円貨決済」という方法です。
とってもシンプルで簡単なので、初心者さんにはこちらがおススメです。
事前に米ドルに替えておく「外貨決済」
もちろん、あらかじめ日本円を米ドルに両替しておくことも可能です。
米ドルで米国株を買う、「外貨決済」という方法です。
もし、円高のタイミングを狙って日本円を米ドルに替えておければ(ドル転)、
円貨決済よりもお得なレートで米国株を購入できます。
ちなみに、どちらの決済方法を選んだ場合でも、
為替取引手数料は1米ドルにつき25銭と変わりません。
日本円→米ドルへの両替(ドル転)方法
楽天証券で日本円を米ドルに両替する場合、定時レートで約定する「定時為替取引」と、
リアルタイムレートで約定する「夜間為替取引」の2つの方法があります。
楽天証券公式ホームページより引用
為替取引(両替)では、株やFXのように為替レートを指値注文することはできません。
このため、リアルタイムレートが反映される「夜間為替取引」がおススメです。
具体的な注文方法は、楽天証券ホームページにログイン後、
「債券・他の商品」→「外国為替トップ」→「注文」と選択します。
定時為替取引は「買い」、夜間為替取引は「買い(夜間)」をクリックします。
日本円かUSD(米ドル)のどちらかで金額を指定し、「確認」をクリックします。
取引暗証番号を入力して「注文」をクリックすると、注文完了です☆
【STEP3】さぁ買い注文を入れてみよう!
ここまで来たら、もう後は実際に買い注文を入れるだけです。
楽天証券では、米国市場の取引時間外でも米国株の買い注文を出すことができます。
ただし、一部注文できない時間帯があるため注意しましょう。
サマータイムは取引開始・終了時間が通常時間よりも1時間早くなります。
月曜日~金曜日の13:50~14:20は「外貨決済で米ドル建てMMF(GS)含む」での注文は受付しておりません。
月曜日~金曜日の16:00~17:15は「円貨決済」での注文は受付しておりません。
楽天証券公式ホームページより引用
具体的な注文方法は、楽天証券ホームページにログイン後、
「外国株式」→「米国株式」と選択します。
銘柄名やティッカーシンボルを入力し、買いたい株を検索します。
ティッカーシンボルとは、上場企業を識別するためのコードです。
(例:アップル→AAPL、フェイスブック→FB)
「買い」をクリックします。
購入株数、指値/成行、執行条件、決済方法、口座を入力し、「確認」をクリックします。
取引暗証番号を入力して「注文」をクリックすると、買い注文完了です。
はい、お疲れさまでした!!
最後に、私が過去にやらかしたミスとその対策を3つ、ご紹介させていただきますね。
なぜ?入金したはずのお金が消えた!
楽天銀行口座と楽天証券口座で「マネーブリッジ」を設定していると、
証券口座に入金した日本円が、突然消えてしまうことがあります。
「よーし、今夜米国株を買うぞ!」と日中に入金しておいたのに、
いざ米国市場が開く夜中になったら、証券口座の日本円がすっからかんなのです…。
過去の私は、「私のお金どこ行った…!?」と、半狂乱でした。
この原因は、自動出金(スイープ)です。
米国株購入で自動入金(スイープ)が使えないことは既に説明しましたが、
ややこしいことに、自動出金(スイープ)は機能します。
【2021年3月18日追記】
2021年4月4日から、米国株取引にも自動入金(スイープ)が適用されます。
楽天証券公式ホームページより引用
スイープが発動するタイミングは、毎営業日の22:00ごろです。
買い注文や為替取引注文を出さないまま、証券口座で日本円を放置していると、
22時に楽天銀行口座へ勝手に戻っていってしまうのです。。。
あぁなんという厄介なシステム…
預金金利を最大化してくれる、素晴らしいシステムですね!!
マネーブリッジを設定している場合、
日本円の入金は注文直前が望ましいですよ。
なぜ?勝手に買い注文がキャンセルされた!
ごく稀に、円貨決済での指値注文が自動キャンセルされてしまうことがあります。
特に、長期の期間指定でじ~っと株価が落ちる瞬間を待ち構えている場合に起こります。
「やった!昨晩私の指値まで株価落ちてる!」と喜んだのも束の間、
なぜかお目当ての株が買えていない… 買い注文が自動失効している…
「もうやだ!!米国株なんて大っっっっ嫌い!!」
となった私の気持ち、お察しください。
この原因は、注文から約定までの急激な円安進行です。
円貨決済で買い注文を出すと、参考為替レートの1.05倍で円換算した金額が拘束されます。
これはつまり、約定までに最大5%円安に動くことが想定されているということです。
しかしこれ以上の幅で円安が進行した場合、買付資金が足りなくなります。
余分な日本円が証券口座に残っていなければ、買い注文は自動キャンセルされてしまうのです。
円貨決済で執行条件を期間指定で米国株式の買い注文をする場合、
楽天証券公式ホームページより引用
為替レートの見直しにより資金が足りない場合は注文が失効となります。
【2021年3月18日追記】
2021年4月4日から、米国株取引にも自動入金(スイープ)が適用されます。
為替変動で資金が不足した場合、追加で自動入金(スイープ)が発生します。
なぜ?買った瞬間に5%の含み損!
円貨決済の買い注文が約定した直後に保有資産を確認すると、
買った株に5%程度の含み損が発生しています。
「えっ!?買った瞬間に暴落した!?」と焦りますよね。
でも、落ち着いてください。チャートを確認してみてください。
一瞬のうちに5%も暴落することなんて、めったにありません。
この含み損は、幻です!!
円貨決済での買い注文に適用される為替レートは、翌営業日午前10時に決定します。
為替レートが決定するまでは、参考為替レートの1.05倍で買付金額が円換算されます。
この上乗せ5%分が、一時的に含み損の形で表示される仕組みのようです。
円貨決済時の予想受渡代金は、注文時の約定代金に手数料、諸経費を反映させたものを、
楽天証券公式ホームページより引用
参考為替レートの1.05倍(買付時)にて円換算した余力拘束金額となります。
実際の約定為替レートは、翌国内営業日午前10時頃に確定いたします。
例を出して実際に計算してみると、わかりやすいかもしれません。
(※取引手数料、為替手数料は省略して考えます)
株価100ドルのA社の株を、円貨決済で1株購入するとします。
買い注文の時点での参考レートが1ドル110円であれば、
この1.05倍で円換算された買付金額は、100ドル×110円×1.05倍=11,550円です。
株価や為替レートが変わらずに約定した場合、11,550円で1株購入したことになります。
保有資産は、A社株が1株ですね。
日本円換算評価額は100ドル×110円=11,000円ですから、550円の含み損が発生します。
株価や為替レートが変わらずに翌朝10時をむかえた場合、
取引為替レートが1ドル110円で確定するので、
買付金額は100ドル×110円=11,000円に修正されます。
こうして、幻の含み損はきれいさっぱり解消されるのです(笑)
…ということで、まずは含み損のことは忘れて寝ましょう。
翌営業日10時になれば、この含み損は解消されるのですから。
決して過去の私のように、買って早々に狼狽売りしてはいけませんよ。
往復で約1%の取引手数料が無駄になってしまいますから。
ご参考までに、楽天証券の取引手数料はこちら。良心的なお値段ですね。
楽天証券公式ホームページより引用
まとめ
楽天証券で米国株を買う場合、
①証券口座への入金、②必要に応じてドル転、③買い注文
の、3つのステップがあります。
米国株の買付では、自動入金(スイープ)が使えません。おススメの入金方法は、楽天銀行からの「らくらく入金」です。
入金不可な時間帯に注意しましょう。
【2021年3月18日追記】
2021年4月4日から、米国株取引にも自動入金(スイープ)が適用されます。
初心者におススメの買い方は、「円貨決済」です。
もし事前にドル転して「外貨決済」する場合は、「夜間為替取引」がおススメです。
楽天銀行とマネーブリッジ設定をしている場合、自動出金(スイープ)により、
入金したはずの日本円が消えたり、買い注文が自動キャンセルされたりします。
実際の取引で慌てずに済むように、仕組みと対策をよく確認しておきましょう。
【2021年3月18日追記】
2021年4月4日から、為替変動で資金が不足した場合、追加で自動入金(スイープ)が発生します。
円貨決済の場合、買ってすぐに5%程度の含み損表示が出ますが、
これは幻です。気にする必要はありません。
楽天証券での米国株の買い方レクチャー、いかがでしたでしょうか?
この記事が、少しでも皆様の参考になれば嬉しいです。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました☆
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